11月10日

精神科看護勉励会と、日本精神科看護協会 茨城県支部のコラボ企画、Skype座談会が開催されました。Skype座談会というのは、Skypeを使用して他県を繋げて、テーマに沿った課題を検討していくものです。

開催するきっかけは、半年以上前になるが、精神科看護勉励会に日本精神科看護協会 茨城県支部から、コラボで研修をしていただきたいと依頼を受けたことから始まりました。

そこで、第43回日本精神科看護学術集会の一般講演Bのなかで、募集を募ったところ、千葉県、大阪府から協力をいただけることになり、山梨県・茨城県・千葉県・大阪府での開催が決定しました。開催県以外の方々も、関心を持っていただき、多くの質問をいただけ、嬉しく思います。

 

座談会のテーマは、【認知症高齢者に行動制限をしないためのケアの工夫】

高齢化社会に向けて、我々が常に意識をしなければならない課題であり、尊厳を持ったケアをしていくなかで、ミトン・繋ぎ服・車椅子ベルト・隔離・拘束は、どう対応するべきなのでしょうか。

検討内容については、結果をご覧ください。

 

 

座談会を終えて、行動制限を行う際は、患者要因・環境要因・スタッフ要因、何を優先して行なっているのでしょうか。誰を対象としたケアなんでしょうか。看護が行なうケアは、必ずしもメリットばかりではなく、人を対象としているのでデメリットも存在します。なので、普段行なっているケアは、相手はどの様に感じているのか、考えなければなりません。

今のケアがベストではなく、常に生産的に考えるべきだと座談会を通して痛感しました。

 

また、最良のケアを考えていくなかで、自分達の施設だけでは限界があり、行動制限最小に向けたアイデアは生まれにくいのが現状ではないでしょうか。学術集会や支部研修、研修会で人と出会い、情報共有するのも良いですが、普段からフランクに他施設と情報交換・共同研修などをしていくことで、これまで以上にスキルアップができるのではないでしょうか。

これからも、人と人、施設と施設を繋げていくために、精神科看護勉励会は活動をしていきます。

 

次回は、5月くらいに倫理の事例について、座談会をしたいと思います。

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