平成31年3月24日 天候にも恵まれたなか、
第4回精神科看護勉励会 退院支援スタートアップ研修 〜病棟スタッフに求める視点と関わり〜が
大阪府で開催されました。
退院支援と聞いて、皆様は普段どのような支援を持ち、どのような支援を行なっていますか。
過去、患者さんから、「病院で薬の管理とか教えてもらったけど、帰ったらあまり意味がないんだよね」と言われたことがあります。何故、意味がなかったのでしょうか。どの部分が不足していたのでしょうか。
また、普段病院で仕事をしていると、以下について考えてしまうことがあります。
・自分達の行なっている退院支援は、本当に患者さんのためになっているのか。
・病院に勤務している自分達は、病院経営や平均入院日数ばかりにこだわり、病院から退院させることが目標になっていないか。
・誰のための退院支援支援なのか。患者さんのため。病院のため。
・退院するには、多職種連携が大事というが、実際はどのような視点と支援が必要なのか。
・退院支援という言葉ばかり一人歩きして、中身が伴っていないのではないか。
今一度立ち止まり、退院支援について考えるべきである思い、2人の先生に講義をしていただきました。
病院経験から地域移行の重要性を理解し、訪問看護ステーションに移動された
訪問看護ステーションこた福きしわだ 管理者であり、精神科認定看護師の小野隆史先生には、
【病棟から在宅に繋げるクライシスプラン】を。
退院には服薬支援が必要とされ、看護師は精神科薬物療法看護の知識が必要となります。
【退院後に必要とされる服薬支援と知識について】を
福岡県 医療法人社団 翠会 八幡厚生病院 精神科認定看護師の溝口直美先生に、
講義をしていただきました。
午後は、勉励会が大事とする座談会です。
今回、【現場意見に基づいた、これからの地域連携を考える】をテーマに、病院勤務チーム、訪問看護勤務チームに、分かれて座談会が行われました。
病院で勤務をされている皆さんは、訪問看護は普段、何を視点で支援をしているかご存知でしょうか。
新人さんから説明を求められたら、どのように説明しますか。
退院支援をするなかで、チームの役割は知らないとなりませんが、意外と知らないチームの役割。
知らないことで、支援に大きなズレが生じます。病院と訪問看護の連携について、結果から一緒に考えてみてください。
最後に、皆さんはサマリーを見る時、どの部分を情報を重要視していますか。
年齢、病名、病名、既往歴、現病歴、内服、家族関係でしょうか。
病棟看護師は、現病歴・病気を重要視しますが、訪問看護師は生活歴を重要視していることがわかりました。
病気を中心に見るあまり、その人を見ることができにくくなり、ストレングスやリカバリーの視点での関わりができにくくなってしまうのではないか。普段関わっている人を、病気以外で説明してくださいと言われたら、自分だったらなんと説明するか。自分自身、反省することが多く、これからの看護を再認識できた研修となりました。
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