9月23日 第二回精神科看護勉励会 

認知症患者を支えるケア〜高齢者の尊厳を考える〜が開催されました。

 

高齢者の身体解除の取り組みについて、

医療法人生生会 松蔭病院 精神科認定看護師 貝田 博之先生に講義をしていただきました。

内科的治療の点滴が安全に行えない、筋力低下にて安全に座位保持ができない、

皮膚の掻痒感から皮膚を掻き毟ってしまう、安静が保てずベッドからの転落の恐れがある、病院でこの様な状況があると、ミトンや車椅子ベルトを使用してしまうことがあります。

事故を防ぐ目的で、行動制限したにも関わらず、身体管理や二次的リスクが増えていきます。付けるのは簡単ですが、外すことが難しくなることへのジレンマを、皆様も感じたことがあるのではないでしょうか。

現場で、実践されている最小化に向けた看護、食事・水分を拒否する方への関わりについて、分かりやすく、丁寧に講義をしていただきました。

 

貝田先生の後は、認知症の方に対する関わり方、カンフォータブル・ケアを、当会責任者 精神科認定看護師 渡邉貴史より講義をさせていただきました。

カンフォータブル・ケアについてのご紹介は、以下のサイトをクリックしていただけると幸いです。

http://www.seishinkango.co.jp/s2_bo088.html

 

昼間の休憩時間は、ランチョンセミナーとして、ユニ・チャーム様より、コンチンネンスケアについてお話をしていただきました。普段使用しているオムツは、両刃の剣であり、使用することは、メリット以外に弊害が生まれます。当たり前のケア、一つ一つ考えて行うことが大事だと考えさせられました。

 

午後は、勉励会で大切にしている座談会です。(結果に対しては、PDFを参照ください)

座談会には、看護部長や師長という立場の方も参加され、立場で意見が変わることがあるという話になりました。

ベルトをしたくないスタッフがベルトを外すが、安全を求める病棟師長からベルトを求めると、やらなくてはなりません。安全を求める師長も、看護部長から外すことを求められると、外さないとなりません。当初、外すことを伝えていたスタッフは、師長に何を思い、感じるでしょうか。我々、日々多くのバイアスがかかりながら、仕事をしており、ジレンマが多くことがわかります。是非とも、そのジレンマを当会の座談会で話をしていただきたいです。

講義後、今回の内容を病院で開催してほしい、私たちの件でも開催してほしいと依頼を頂き、活動をしていくことで、人との繋がりが増えいくことに嬉しく思います。

病院内で悩んでいることは、病院内だけで解決をしていくことは、難しいことがあります。精神科看護勉励会に参加すると、悩みが一つ解決できた、あそこにいくとホッとする、明日から頑張ろうと思える、その様な会を目指して、これからも活動をして行きたいと思います。

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9月23日 座談会結果
9月23日     座談会結果.pdf
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